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君が代が聴きたい(続)
佐藤琢磨とホンダF1の戦いを追って



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佐藤琢磨 トラブルはボタンの押し間違えが原因


 BARチームが明かしたところによると、イギリスGPでの佐藤琢磨のトラブルの原因は、グリッドに着く前に誤って自らエンジンを切ってしまったことだという。



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 琢磨は通常どおり、グリッドに着く前のプログラムを行っていた。それには、エンジンのミクスチャーをセットするなど様々なことが含まれているのだが、その際にBARホンダのステアリング上にあるキル・スイッチを押してしまったのだという。これは通常、スロットルが開きっぱなしになるなどの極端なケースでのみ使用されるスイッチだ。
 琢磨はピットレーンに押し戻され、その後、最後尾からレースに復帰したが、追いつくのは非常に困難だった。その後のペースからすれば、琢磨はJ.バトンと共にポイントを獲れていたかもしれなかった。琢磨はレース後、自分自身にとても腹を立てていた。しかしチームはそのミスを重く見てはいない。

 レースエンジニアのジョック・クレアは、英クラッシュネットに対して次のように語った。
「明らかに、最近はステアリングホイールの操作はかなり忙しいものになっている。それに、レース前の緊張した時間だ。グリッドに着くときには、タイヤを暖めたり、いろいろなことをしなくてはならない。もちろん、特にキル・スイッチには触れにくいように覆いはつけてあるが、それでも結局はどこか手近なところになくてはならない。必要なときには押せるようにね。通常は、緊急時に使用されるだけだ。だから、あれは不運なミスだよ」
「彼はただ、スタートの手順を進めていたんだ。彼は自分のやったことに気づいていた。だから、実際たいして話すことはなかったよ。あのときは、それをどうこうしようとしても仕方がなかった――彼をピットレーンに戻して、できる限り早くスタートさせ、レースに復帰させるだけだった」

 琢磨は諦めることなく、冷静さも失わず、さらにつまらないミスを犯すことなく、しっかり走りきった。
「彼は立派だったし、ペースは本当にコンペティティブだった。ああいう状況になったのは、ちょっと不運だったがね。上位のマシンが後ろに来ると、かなりスローダウンして道を譲らなくてはならないんだ。コンマ5秒しか差がないと、こちらが譲らないかぎり追い越しは不可能だ。だから、彼は5秒もスローダウンして相手にパスさせてやってから、元のペースに戻るという繰り返しだった」
「もちろん、彼は上位陣の誰も怒らせたくはなかったから、決して邪魔をしないように気をつけていた。だが、自分のペースで走れるときには、とても速かったので、よけいにフラストレーションがたまったと思う」

 佐藤琢磨は今季、イモラでの5位を剥奪されて以来、1ポイントも挙げられていない。



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