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君が代が聴きたい(続)
佐藤琢磨とホンダF1の戦いを追って



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2005年 チーム総括  ホンダ


「無駄な1年ではなかった」

 Hondaは、F1第3期の6年目となった2005年シーズンをLucky Strike B・A・R Hondaとして戦い、コンストラクターズランキング6位、J.バトンがドライバーズランキング9位、佐藤琢磨がランキング23位でシーズンを終えた。



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 Lucky Strike B・A・R Hondaは昨年に引き続き、J.バトンと佐藤琢磨をレギュラードライバーに、アンソニー・デビッドソンをサードドライバーとする若い3名のドライバーで臨んだ。今シーズンからF1世界選手権はダウンフォースの低減、予選から決勝まで1セットのタイヤを使用、2レースで1基のエンジンを使用、予選方法の変更など大幅なレギュレーション変更が行われた。その中でオフシーズンから、新型シャシーのB・A・R Honda 007と新型エンジンのHonda RA005Eは好調さをアピールしていた。

 しかし、開幕戦オーストラリアでは、チームが目指していたパフォーマンスを発揮できずにバトンが決勝11位、佐藤琢磨が14位となり、課題の残るシーズンスタートとなった。さらに続く第2戦マレーシアでも、バトンと病欠となった佐藤に代わり出場したデビッドソンがともにメカニカルトラブルでリタイアとなり、第3戦バーレーンも2台リタイアとなる悪循環が続いた。

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 第4戦サンマリノでは予選3番手からスタートしたバトンが3位でチェッカーを受けたにもかかわらず、FIAよりマシンのレギュレーション違反の裁定が下されたため、5位に入った佐藤とともにポイントを剥奪され、第5戦スペイン、第6戦モナコへの出場停止処分が下された。

 レースに復帰した第7戦ヨーロッパでは、バトン10位、佐藤12位に終わったものの、第8戦カナダではバトンが見事に今シーズン初ポールポジションを獲得(バトンにとって昨年第4戦サンマリノグランプリ以来F1通算2回目。HondaとしてはF1通算76回目)。佐藤も予選6番手となり、決勝は共にリタイアに終わったがB・A・R Hondaは復活の兆しを見せ始めた。

 第9戦アメリカはミシュランタイヤがレースの安全性を確保できないとの判断からユーザー全チームがレース参戦を見合わせるという結果となった。第10戦フランスでは佐藤が今シーズン最高位の予選4番手を獲得。決勝は11位だったが、バトンが今シーズン初ポイントとなる4位入賞を果たした。

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 第11戦イギリスではバトンが地元のファンの前でフロントロー2番手からスタートし、5位に入賞した。続く第12戦ドイツでもフロントロー2番手からスタートしたバトンは、今シーズン初の3位表彰台を獲得し、第13戦ハンガリーでもバトンと佐藤がダブル入賞を果たすなど、マシンのポテンシャルは着実に向上し、ライバルとの差を詰めていった。
 第15戦イタリアではバトンが予選3番手、佐藤が4番手とセカンドローを独占するパフォーマンスを見せた。続く第16戦ベルギーではバトンが今シーズン2回目の3位表彰台を獲得し、地元日本の第18戦鈴鹿でもバトンがフロントロー2番手、佐藤が5番手を獲得した。

 今シーズンは予選の好結果を決勝に生かせないことが多く、念願の第3期初優勝は叶わなかった。F1チーム、Lucky Strike B・A・R Hondaとしては最後のレース、そして佐藤琢磨にとっても同チームでの最後のレースとなった今シーズン最終戦の中国GPは、J.バトンが8位入賞、佐藤琢磨はレース中盤でメカニカルトラブルにより、残念ながらリタイアとなった。


■木内健雄 (Honda F1プロジェクトリーダー)
「最終戦は、今年1年の流れを象徴するようなレースになってしまいました。すべては自分たちのパフォーマンス不足によるところですので、この1年私たちを応援してくれた皆さんには、申し訳なく思います。また、この1年間私たちLucky Strike B・A・R Hondaと一緒に戦ってきた関係者の皆さんに感謝します。
来年は、気持ちも新たに、100%Hondaチームとして参戦しますので、チームの体制に変化はありませんが、レーシング・スピリットではHondaらしさをもっと浸透させることができると思います。
今シーズンの結果は、我々が目指していたものとは程遠いものとなってしまいましたが、良い結果を得るためには、もっと大きな努力をしなければならないということを、チーム全員が身にしみて感じる1年でした。そういう意味では、確かに遠回りはしましたが、決して無駄な1年ではなかったと思います。来年に向けて、再びトップクラスで戦うことができるように、チーム一丸となって、徹底的にやっていきます。
高い目標ですけれど、手を抜かずに100%こなせれば、きっと結果はついてくると考えています。そのような気持ちと体制は、この1年でより高められました。
来年は、期待してください」



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