
GT500 服部、涙の勝利 BANDAI DIREZZA SC430がノーミスで見事な優勝
GT300 混乱を見事切り抜けたWILLCOM ADVAN VEMAC408Rが勝利を得る 優勝まであと一歩…。惜しかったハンコクエンドレスポルシェ
5月4日、富士スピードウェイ(静岡県)で2006 オートバックス SUPER GT 第3戦「FUJI GT500km RACE」の決勝が行われた。 GT500はNo.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック)が優勝。GT300はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/八木宏之)が、予選4番手から勝利を飾った。
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 ●GT500
 決勝のフォーメーションラップは13時45分から。からりと晴れ上がった空のもと、さわやかな風が吹き抜けるなかで開始された。開始時点での気温は21度、路面温度は31度。
GT500クラス15台、GT300クラス26台の車列が1周して戻ってくるが、予選3番手だったNo.66 triple aサードスープラGT(アンドレ・クート)がスタート前にピットイン。オルターネーター・トラブルによる緊急ピットインだった。 ポールスタートのNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)以下の各車はそのままスタート。大きな混乱もなく1周を終える。ところが4周目、トップをいくNo.1が突然スローダウン。ピットに戻って左後輪を交換するが、次の周には再度ピットイン。ガレージにこもって長い修理に入ってしまう。これでNo.35 BANDAI DIREZZA SC430(ピーター・ダンブレック)がトップ。No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)が2番手、3番手No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)となる。
この間、後方グリッドからすばらしい追い上げをみせたのがNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(エリック・コマス)、No.6 Mobil 1 SC(飯田章)の2台。それぞれ12番グリッド、14番グリッドから序盤に4〜5番手まで進出してくる。16周目の1コーナー、No.32をNo.24が攻略。3番手に上がる。さらにNo.6も、26周目にはNo.32をパス。No.32はその後もペースが上がらず、30周を終えてところでたまらずピットイン。32周終わりにはNo.36、38周終わりにはNo.6もピットに入るなど、レースの3分の1に差し掛かって上位陣に動きが出てくる。 トップをいくNo.35は39周を終えてピットイン。ドライバー交代(ダンブレック>服部尚貴)その他の作業を終えてコースに戻るが、この間にNo.36が先行。No.36は1回目のピットインでドライバー交代を行わず、作業時間を短縮していたのだった。これでトップ3はNo.36(ロッテラー)、No.35(服部)、No.6(片岡龍也)の順。 いっぽう、No.24は通常どおりピット作業を終えたものの右の前輪がきちんと装着されておらず再度ピットイン。序盤の奮闘をふいにしてしまう。
 トップNo.36と2番手No.35の差は徐々に接近。60周を過ぎるころには0.3秒以内に詰まる。これに焦ったのかNo.36は67周目のパナソニックコーナーで周回遅れと接触。左後輪がバーストしてピットに戻り、そのままドライバー交代(ロッテラー → 脇阪寿一)などルーティンワークを行ってコースに復帰する。 これをきっかけとするように上位陣が2度目のピットストップに動く。No.35は72周目に入ってドライバーは服部のまま。No.6は75周目まで引っぱってふたたび飯田に交代する。この時点で実質トップはNo.35で、2番手はNo.36。少し差があって3番手のNo.6はという順になるが、No.36はピット作業時の違反でドライブスルーペナルティ。これをこなしたことでNo.36とNo.6の差が詰まり、101周目にはNo.6がNo.36をパスする。これでNo.35、No.6、No.36の順でSC430勢の1-2-3フィニッシュかと思われたのだが、残り1周となったところでNo.36に「35秒加算」のペナルティ。周回遅れとの接触が危険行為と判定されたためだった。 これで3位に上がったのはNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生)。フリー走行でトラブルを発生。エンジンを交換したためクラス最後尾からのスタートとなっていたが、着実に走りつづけ、終盤にはここまで上がってきていたのだった。
 110周を終えてチェッカー。優勝はNo.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック)。TOYOTA TEAM KRAFTはGT500クラス初優勝。服部は1996年最終戦MINE以来の優勝。ダンロップタイヤ装着車の優勝は1997年最終戦SUGO以来となる。2位はNo.6 Mobil 1 SC(飯田章/片岡龍也)、3位No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生)という結果だった。
1 BANDAI DIREZZA SC430 (服部尚貴/P.ダンブレック)3:02'12.445 2 Mobil 1 SC (飯田章/片岡龍也) +0'05.285 3 XANAVI NISMO Z (本山哲/松田次生) +0'30.964 4 カルソニック インパル Z (B.トレルイエ/星野一樹) +0'33.164 5 ECLIPSE ADVANスープラ (織戸学/土屋武士) +0'40.447 6 EPSON NSX (L.デュバル/武藤英紀) +0'44.267 7 ARTA NSX (伊藤大輔/R.ファーマン) +0'54.667 8 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 (脇阪寿一/A.ロッテラー) +0'55.436 9 MOTUL AUTECH Z (M.クルム/山本左近) +1'13.803 10 WOODONE ADVAN KONDO Z (E.コマス/柳田真孝) +1Lap 11 triple a サード スープラGT (Aクート/平中克幸) +3Laps 12 イエローハットYMS トミカ Z (横溝直輝/J−P.デ・オリベイラ) +5Laps 以上完走(規定集回数:77周)--------------------------------- RAYBRIG NSX (S.フィリップ/細川慎弥) 70Laps TAKATA童夢NSX (道上龍/小暮卓史) 58Laps ZENTセルモSC (立川祐路/高木虎之介) 11Laps
ファステストラップ : No.1 ZENTセルモSC 1'35"384
※GT500の正式結果に関しては、#36 TOYOTA TEAM TOM'Sより提出された暫定結果に対する抗議を審査委員会は却下したが、#36 TOYOTA TEAM TOM'Sは審査委員会の裁定を不服として控訴を提出したため、GT500クラスの競技結果は暫定結果に留め置かれている。
●GT300
 GT300クラスは、クラスポールからスタートしたNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電(高橋一穂)とNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(菅一乗)が、最初の1コーナーで接触。No.2はさらに規定外のタイヤを使用したためドライブスルーペナルティが課され、ポジションを落としてしまう。これでトップに立ったのがNo.26トモタイサンエンドレスGT3R(山路慎一)。さらにNo.14 ハンコックエンドレスポルシェ(木下みつひろ)がつづく。
 だが、No.26は1回目のピットインで西澤和之に交代したあと徐々にポジションダウン。代わってトップに立ったNo.14も峰尾恭輔に交代後、65周目にNo.46吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢)にかわされる。これでトップを奪ったNo.46も69周目にNo.7雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也/井入宏之)と接触。この間、ライバルとピットインのタイミングをずらしてポジションを上げてきたNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/八木宏之)がトップに立つ。さらに、ピットインを1回だけにとどめる作戦を採ったNo.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男/高木真一)が2位に上がる。これにつづく3番手はNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行)だったが、終盤にシフト系にトラブルが発生して緊急ピットイン。No.14が3番手を取り返した。
 優勝はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/八木宏之)。2位はNo.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男/高木真一)。3位はNo.14 ハンコックエンドレスポルシェ(木下みつひろ/峰尾恭輔)という結果だった。No.14が装着するハンコックタイヤは今季からの参戦。3戦目にして早くも表彰台という結果を得た。
1 WILLCOM ADVAN VEMAC408R (柴原眞介/八木宏之) 3:03'09.143 2 TOY STORY Racing MR-S (新田守男/高木真一) +0'18.930 3 ハンコックエンドレスポルシェ (木下みつひろ/峰尾恭輔) +0'22.435 4 Privee Zurich・アップル・紫電 (高橋一穂/加藤寛規) +0'25.048 5 トライクジャパン ムルシェ RG-1 (山西康司/WADA-Q) +0'30.715 6 吉兆宝山 DIREZZA Z (佐々木孝太/番場琢) +0'32.018 7 トモタイサンエンドレスGT3R (山路慎一/西澤和之) +0'43.151 8 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER (松田秀士/菅一乗) +0'43.917 9 梁山泊 apr MR-S (田中実/大嶋和也) +1Lap 10 DHG ADVAN FORD GT (光貞秀俊/池田大祐) +1Lap 11 雨宮アスパラドリンクRX7 (山野哲也/井入宏之) +1Lap 12 プロμ太陽石油KUMHOセリカ (竹内浩典/嵯峨宏紀) +1Lap 13 エンドレス アドバンCCI Z (影山正美/藤井誠暢) +2Laps 14 吉兆宝山 DIREZZA Z (長島正興/安田裕信) +3Laps 15 EBBRO BTEC MAZIORA 350R (黒澤琢弥/黒澤翼) +3Laps 16 RodeoDrive WAKO'S GT3 (飯島寛也/Guts城内) +7Laps 17 ウェッズスポーツセリカ (松田晃司/脇阪薫一) +9Laps 18 direxiv ADVAN 320R (密山祥吾/谷口信輝) +12Laps 19 JIM CENTER FERRARI DUNLOP (田中哲也/青木孝行) +15Laps 20 外車の外国屋アドバンポルシェ (石橋義三/平川晃) +17Laps 21 ライフワークBOMEXアップル NSX (周防彰悟/山下潤一郎) +19Laps 以上完走(規定集回数:71周)------------------------------------- アクティオ ムルシェ RG-1 (M.アピチェラ/桧井保孝) 44Laps NOMAD ADVAN LeyJun MT (OSAMU/田中勝喜) 27Laps プロμマッハGOGOGO車検320R九州 (玉中哲二/筒井克彦) 9Laps T&G CyberAgent DUNLOP F360 (ヒロミ/尾本直史) 8Laps 洗剤革命TEAM UEMATSU&石松RSR (植松忠雄/菊池靖) 0Lap
ファステストラップ : No.13 エンドレスアドバンCCI Z 1'43"478
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